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福祉人図鑑 2016.07.22更新

[福祉人図鑑007]人生勉強

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桑原 真里さん
ー社会福祉法人壷阪寺聚徳会五色園 生活支援員

 

―県外からこの五色園を選ばれたのは、どうしてですか?

大学では心理学を専攻していて、コミュニケーションをとる仕事をしたいと思っていたんです。姉も福祉関係の仕事をしていたので感心もありました。大学の企業説明会で職員の方と出会って、仕事内容が自分のやりたいことに近いと思ったので見学に来たのがきっかけです。いろいろな施設に見学に行っていましたが、それまで、職員から受ける雰囲気が“対お客さん、対利用者”と距離を感じていました。でも、ここは利用者と職員の距離が近いフランクな職場の雰囲気だったんです。視覚障がいの方の暮らしは、何となく大変そう、と思っていましたが、ご自身で身の回りのことをされているのを知って、自分の思い込みがあったことに気づかされました。実際に見たことで他にはない場所だという想いが強くなって県外でしたが思い切って飛び込んでみよう、と思いました。

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―現在のお仕事の内容はどういったものですか。

視覚障がいのある方の生活支援員として、日々の生活をお手伝いしています。食事やお風呂やトイレ、散歩、医務室への誘導など暮らしのなかでサポートが必要な場合に相談にのります。まだまだ仕事に就いたばかりで、利用者さんから教えられることも多いですが、目の役割の変わりをするのはもちろん、言葉にでてこない気持ちに寄り添えるように、一人ひとりと向き合っています。目の状態によっても介助の必要度が変わってきますから、個人の特徴を頭に入れて応対するように心掛けています。


―では、こだわりの仕事道具を見せていただけますか?

メモ帳です。新人なんで、先輩から教えてもらったことなどを全部書いています。基本的には覚える仕事内容を書き込んでいますが、この利用者は何番のお風呂に入ることが多い、など、気づいたり、教えてもらったりしたことを書くようにしています。

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―でも、仕事中はメモを取るのは難しいのでは?

はい。仕事中は、もっと小さいのに書くだけ書いて、後で一度に見られるようにまとめています。言われてからするより、先に準備できたほうがスムーズに仕事がまわるので、一度教えてもらったことは次にできるようにしています。今見直すと、こんなこともメモしていたのか、という内容もあります。

 

―仕事で心掛けていることはありますか?

“挨拶すること”ですね。朝の挨拶はもちろんですが、自分が担当する方以外にも声をかけたり、不安そうな方がおられたら声をかけて、ちゃんと側にいるということを伝えるようにしています。利用者さんは離れたところにおられても聞く力が優れているので、『あの人には声をかけたけど、私には声かけてくれなかったから少し傷ついたよ』と言われたことがあって、そういう部分をみているんだな、と

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―最後に学生にみなさんへ、応援メッセージをお願いします。

就職の際には県外から五色園に思い切って飛び込みました。就職活動で壁にぶつかったり、迷ったりしたときに思い出したのは、父親が言った、「悩んだときは難しい方を選べ」という言葉です。つい楽な方を選びたくなるけど、失敗するなら若いうちです!何かあったときに先輩に聞きやすいというのも若いうち。新しい土地でいろいろ経験して失敗できるのは今しかないと思いました。もし、みなさんが悩むときには、チャレンジしたい方を思い切って選んでみてはどうでしょうか。きっと後悔はしないと思います。


―ありがとうございました。これからもお仕事がんばってください!

 

社会福祉法人壷阪寺聚徳会、一緒に働く人材を募集しています。(求人記事はこちら>>

 

[ライター]東善仁

“weather”として活動するライター、ディレクター。小児がん専門施設チャイルド・ケモ・ハウスのPRをサポートするgreen flag projectのメンバー。

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