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イベント・セミナー 2016.12.30更新

[参加者レポート]FUKUSHI MAKERS SUMMIT 関西 vol.001〜あなたにとっての「福祉」とはなんですか?〜を開催しました

学生ボランティアの上野です。2016年12月11日に関西初の「FUKUSHI MAKERS SUMMIT」を開催しました。 

今回はじめて参加をして、普段のボランティア活動では話し足りない福祉への思いや、そもそも自分は何のために福祉に関わっているのかを考えられる機会となりました。そんなイベントの模様をお届けしたいと思います!

FUKUSHI MAKERS SUMMITは、ひとりひとりがこれからの福祉を創る「FUKUSHI MAKERS」として、福祉の「今」を学びながら、未来を考え、議論する場です福祉に関心のある6名の学生が集まり、自分の思う「福祉とは何か」についてゲストと学生同士で意見を出し合いました。

初対面の人が多かったので緊張した雰囲気でしたが、アイスブレイク後はお互いのあだ名やはまっていることなど覚えて距離が縮まりました。また、6人のうち福祉系学科の学生は2名で、国際文化や、心理学、社会学、公共政策などを学んでいる、幅広い学生が集まりました。 

ゲストトークでは、福祉の人材確保に関する事業を行っている一般社団法人FACE to FUKUSHI事務局の池谷徹さんのファシリテーションのもと、同法人事務局長の岩本恭典さんと、障がいがある方の支援などを行っているNPO法人み・らいず職員の宮武貴史さんに、福祉に関わるきっかけとなったエピソードや「自分にとって福祉とは何か」をお話しいただきました。

宮武さんは現在、NPO法人み・らいずでヘルパー派遣を主に担当されています。学生の頃は福祉に対して嫌なイメージを持っていたけれども、み・らいずでの活動を通じて福祉の関わり方のイメージが変わったといいます。

当初は現場より相談業務や中間支援に関心があったそうですが、ヘルパーの活動を通じて家族と接しているうちに、支援に必要な情報は現場にあり、利用者のニーズをよりよく満たすには現場と中間支援の境目はないと感じるようになったそうです。

FACE to FUKUSHI事務局長として全国の社会福祉法人やNPOに対して人材確保など中間支援を行っている岩本さんは、学生時代にみ・らいずの現場でボランティアを行い、民間企業を経てみ・らいずに転職されました。み・らいず代表と全国を回るうちに福祉人材の不足が全国的に深刻なことだと実感し、FACE to FUKUSHIに参加したとのことでした。

 

幸せをつくる

 

宮武さんからは支援の現場で活躍されている目線から、目の前の相手の求めていることを察して利用者にできる限りの支援を行うというお話をしていただきました。「『福祉」とは誰かが幸せな状態をつくるもので、その状態を考えて仕事をしなければいけない。利用者が家族の方と一緒に過してほっとしたり、望んだ生活ができることでよかったなと後から振返られる人生をつくっていけたらいいと思う」というお話をされました。

また、こども、高齢者、障害者など幅広い人に関われるみ・らいずでの活動から、支援は人生全体に繋がっているもので、子供の時点で支援することが就職や健康の維持につながり高齢者になってもより良く暮らすことを可能にするという「福祉」の幅広さについてもお話しいただきました。

 

福祉=仕事ではない 

 

岩本さんからは「福祉」=仕事・業界ではないという私たちの既成の認識を打ち破るお話を伺いました。岩本さんは、「相手を気にかけること、困っている人に声をかけることが福祉かもしれない」と話します。「『福祉」という言葉に『仕事』が含まれているわけではない。朝に誰かに『おはよう」といって気持ちよく過ごせるようにすることも福祉なのではないか』というお話に共感しました。

被災地への派遣経験から、非日常の支援の現場についても話していただきました。「東日本にいったとき、近所の人がみんなで助け合って、障害者や高齢者の方を津波から逃げるために二階に上げたという話を聞いた。福祉の専門職であるかどうかは関係なく、日頃から交流があり、お互いを知っているからできた。それが福祉ではないか」というお話からは、人を支援することは専門知識だけでなく、助け合いの精神や相手への思いやりが大切だと感じました。

 学生からの質疑応答は活発でゲストからの問いかけにも学生が答え、ディスカッションのような形でトークの内容をより深めることができました。学生からは「災害時の福祉支援について聞きたい。無力感は感じなかったのか」、「資格をもっていない人が関わる福祉と、持っている人が関わる福祉はなにが違うのか」、「直接支援(supporter)と中間支援(maker)のどちらが自分に向いているものをどう判断するのか」といった質問があがっていました。

 

 

参加者の福祉とは

 

すでにガイドヘルパーのボランティアをしている学生からは「直接支援の現場でも家族の話を聞き、思いを拾っていくことでその人が幸せになれる手助けができると思っている」という経験に根差した考えを述べてもらいました。福祉系学科の学生からは「福祉は上から目線で支援するのではなく、当たり前の暮らしを守ることと思った。何ができるかではなく、相手に寄り添うのが大事だと感じた」、まだ福祉とのかかわりがない学生からは「福祉は関わる職業の暗い面だけでなく、人の生活を良くするポジティブなものだと考えることもできる」などの意見が出ました。 

交流会では軽食を食べながらより近い距離で貧困をなくすにはどうしたらいいか、人が生きる価値とは?など哲学的な話から普段はどのような勉強や学校生活なのかざっくばらんに話しました。今は何も福祉に関わっていないが、ボランティアを通じて福祉に関わってみたいと話す学生もいました。

 今後も今回来てくれたような思いや関心を持った学生たちで関西を盛り上げていきたいと思いました。次回は2月中旬ごろに「FUKUSHI MAKERS SUMMIT 関西 vol.002」を開催します。今回参加できなかった方もぜひ2月に福祉についての熱い思いを語りましょう。

 僕自身は「福祉=万人の生活の質の向上を目指すもの」と考え、特別な事情を持った人だけが対象になるのではなく、誰でも受け手にも担い手にもなりえるものだと思います。だからこそ、多くの人が「福祉」について知る・考える・参加する機会づくりに関わっていきたいと改めて感じました。

 また、FACE to FUKUSHIではイベントを一緒に企画をしてくれる学生も募集しております。ご興味がある方はぜひご連絡ください!

 

【お問い合わせ】

一般社団法人FACE to FUKUSHI
TEL:06-4799-0108     MAIL:fair@f2f.or.jp

 

 

 

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