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イベント・セミナー 2017.03.13更新

[参加者レポート]FUKUSHI MAKERS SUMMIT 関西 vol.002「どれが一番オモシロイ!?高齢 vs 子ども vs 障害」を開催しました

学生ボランティアの上野です。2017216日に「FUKUSHI MAKERS SUMMIT関西 vol.002」を開催しました。 

大阪で2回目の開催となる今回は、「高齢」、「子ども」、「障害」の三分野にテーマを絞りました。それぞれの分野の面白さの再発見ができ、福祉のどの分野にも共通した面白さ・可能性を考えられる機会となりました。イベントの様子をお届けしたいと思います!

 今回は大阪駅近くの梅田にある「きっとみつかるカフェ」さんのおしゃれなAtelierをお借りしてSUMIMITを行いました!

今回も福祉系学部の学生だけでなく、工学部、総合社会学部、公共政策大学院など様々な学部学科の学生が参加してくれました。

参加した理由としては、「いろんな福祉観を知りたく、参考にするために参加した」、「就活で福祉のどの分野に進むのか悩んでいてその参考にしたいと思ったので」、「来年福祉業界に就職するので、それまでにモチベーションを上げたい!つながりをつくりたい!」というものがありました。

福祉に興味をもった理由として、「兄弟の障害支援をしているから」、「もともと不登校の子どもに興味があり、様々な子どもたちと関わる機会があったから」という経験に根差したものから、「誰でも福祉に助けられる可能性があると思うから」という理由もありました。

 ゲストは、社会福祉法人同和園から福田さん、社会福祉法人みおつくし福祉会から松原さん、NPO法人ぬくもりから坂口さんの三名にお越しいただきました。

福田さんは特別養護老人ホーム、認知症専門のデイサービスで働き、認知症サポーター講座の講師も務めておられ、8年間ほど高齢者福祉に関わっておられたそうです。

松原さんは大阪市内の母子生活支援センターで指導員をしており、DVや虐待にあった母子世帯への生活支援や、子どもの学習支援を行っているそうです。

坂口さんは障害児の放課後デイサービス、障碍者のデイサービス、ガイドへルパーなどの業務に関わっており、重度の身体的・医療的に困難な障害者を支援しているとのことでした。

ゲストトークでは、4つの質問の沿ってゲストの方に話していただきました、

「福祉」を選んだ理由

まずは、3人のゲストそれぞれが福祉につながったきっかけや経緯を伺いました。

松原さん
「最初は小学校の先生になりたいと思っていましたが、養護施設の宿直バイトをしたときに、自分の知らない世界がそこにあり、やりがいを感じました。その時から、そこで働きたいという気持ちが芽生えてきました。」

坂口さん
「私は大学の施設実習が非行、犯罪をした中学生が入所している児童自立支援施設で、ショックを受けました。飛び込んでみないとわからなかった世界で、頑張っている子どもたちの姿を世の中に広めていきたいと思いました。」

福田さん
「中学校時代に児童養護施設で学校の先生が働く姿をみました。そこを手伝うことになり、誰かの助けが必要な人がいると知り、みんなが生活しやすい地域にしたいと思いました。特にこれからはお年寄りも助けを必要としているから、関わってみようと思いました。」

「ここは負けない!この分野の面白さ」

続いて、ゲストそれぞれに日々感じる仕事の面白さを語っていただきました。

松原さん
「子どもの成長に寄り添え、わくわくするところです。九九ができたとか、第一志望に受かったとか、就職できたとか、成長が目に見えてわかります。利用者の成長の節目に触れることができるので、やっていてよかったなと思えます。」

 
福田さん
「老人ホームって聞くとみんな同じ生活をしているように思うかもしれないですが、長い人だと100年生きている人もいる世界。人によって生活スタイルが違います。人生がそれぞれ違うのに、同じ生活をするだけでは満足できないですよね?例えば、人生が破天荒なおばあさんには、破天荒を続けてもらえるような支援を考えています。亡くなる前に笑顔でいて欲しいと思っています。」

 坂口さん
「障害分野の魅力は、個性の大事さを知れることです。放課後デイの子どもで、苦手なことはあるけど、他の分野でできることがある子がたくさんいます。例えば、一度見た文書を正確に覚えて書き写せたり、模型の細かい部品を説明書無しで組み立てたりとかをできる子がいます。」
 

利用者さんの素敵なところ

続いて、日々支援を行ったり、関わったりする中で感じる、利用者さんの素敵なところを伺いました。

坂口さん
「利用者さんたちは、人から愛される力がすごいと思います。子どもや利用者の方が、ここにいるだけで働く職員が癒されます。愛される力は訓練してできることではなく、利用者さんの魅力だと思います。あとは、ストレートにものを言ってくれるとか素直に自分の気持を伝えたりできるところも素敵なことだと思います。」

 
松原さん
「母子支援施設は、かなり生活状況が厳しい母子が多くいます。子どもとお母さんと関わっている中で、再スタートするために生活を立て直す姿はこちらの励みになります。例えば、看護学校に行きながらの子育てや、就職活動を頑張る姿などを見ると胸を打たれます。」

 福田さん
「私は、認知症の利用者さんたちとの会話で日々笑わせてもらっています。例えば、私たちは自分の住所が書けないことかあったら、恥ずかしくて逃げたくなるけど、お年寄りは逃げません。自分で、「あ、忘れてしもた~」と笑い飛ばすパワーがあります。」

 

この分野の可能性と課題

福田さん
「高齢者は最後に死んでしまいます。最後に、自分の名前もわからなくなる人もいれば、頭はしっかりしますが、体は動かなくなっていく人もいます。その人らしい一瞬を最期につくれたらいいなと思っています。例えば、旅行をしたり、孫の結婚式に行かせてあげたりが、どの人にもできればいいと思っています。しかし、現状のデイサービスでは、したいこと全ては助けられないです。その人らしく人生を終えるために、できることはあるのではないかと思います。」

 ―介護保険制度がある中で、施設は、絶対に必要?
「個人的には施設は必要だと思います。高齢者が自分の家で暮らして、その子どもは遠方に住んでいたら、その人は独居になってしまいます。施設にいたら、友達ができたりします。入所したときはその人がこわばっていても、だんだんと雰囲気が緩んできます。」

 松原さん
「施設つながりで言うと、私は、施設は必要なくなればいいと思います。現状だと、母子の支援の網にかかるのが遅れて、乳幼児が死亡してしまったときなど、やりきれない気持ちがあります。対処療法しかできないと感じることもあります。今後は、子育てがあたり前にできる社会になるように身近なところから働きかけたいです。原因療法の仕組みとしては、こども食堂とか広がりはあるけど、まだ不足していると思います。」

 坂口さん
「可能性として、子どもや利用者の得意なことを現場の自分たちが地域に伝えて広げていきたいと思っています。私たちの法人はストレングス視点を大切にしています。その子の得意な部分を伸ばして将来に繋げることを目指しています。

変えたいことは、他分野との繋がりを増やしていきたいということです。学校と放課後等デイの引き継ぎは1分くらいしかないです。同じ児童が通っているのに、支援のつながりが切られています。」

「福祉」の面白さとは?

続いてのワークでは、「高齢」、「子ども」、「障害」の三つのテーブルに分かれて、分野ごとにゲストと学生のフリートークをしました。

就活を控えている3回生は、働くやりがいや、実際の勤務の状況、法人の雰囲気についてのきいていました。ボランティアなど、すでに福祉にかかわる活動をしている学生からは活動中の悩み事や、利用者のほっこり話などで盛り上がっていました!

僕のグループでは、支援計画の立て方と評価の仕方やといった話や、利用者の家庭に入り過ぎずに支えていく中での葛藤、自分が年老いたときの生活インフラを創っていくという思いなどを話していただきました。

共通点探し!「成長」、「個性」、「人のいいところを見る」

続いて、2つ目のワークです。3つのグループに分かれて、ゲストトークやワーク1で発見した面白さを書いたワークシートを持ち寄って、分野を越えた福祉の面白さ、魅力、可能性の共通点探しをしました!

各グループでゲストを交えながら、学生同士で「こんな面白さがあるんじゃないか」、「自分のヘルパーの経験だと、・・・も言えるのでは?」といったアイデア出しで盛り上がりました。共通点について、三つのグループでそれぞれ発表してもらいました。各グループとも同じ内容の共通点がいくつか出たり、そのグループ独自のものもありました。

それぞれのグループで出た共通点の一部を挙げると、こんなにたくさんも共通点が出てきました。

 一つ目のグループの3分野の共通点
「与え、与えられるだけじゃない」、「つながりをつくる」、「成長が見れる」、「人のいいところ探しができる」、「毎日違う関わり方ができる」

 二つ目のグループの3分野の共通点
「日々の暮らしを支える」、「人から愛される力」、「居場所をつくれる」、「地域に広めていく」、「一緒に成長していける」、「自分のキャラが関わり方によって変わる」

 三つ目のグループの3分野の共通点
「人と信頼関係をつくっていける」、「内面的な成長」、「利用者さんのいいところを大切にしていく」、「個性の大切さがわかる」


 
最後に、総括とともに、「自分の仕事のおもしろさを一言でいうと・・・」というお題への回答と、その意味をゲストからお話いただきました。

仕事の面白さを一言でいうと

「人間力との出会い」(福田さん)
高齢者、認知症の方と日々、いろんな人と話をして信頼を得ていくことで人間力がある人に出会ったり、自分の人間力も磨かれるのが魅力だとお話しいただきました。

「色つけ・家族をみる」(松原さん)
虐待を受けたなど多くの母子の再出発を見る中で、人の家族を知ること、見ることで支えていく仕事であるというお話をいただきました。

「人生を倍、楽しめる仕事」(自分の人生と、利用者の人生)(坂口さん)
放課後デイのこどもが成長することを見ることで、他人の人生を支えるとともに自分の人生もつくっていくので人生を一人分以上に楽しめるのが福祉の仕事だとお話いただきました。>

 イベント終了後の交流会では、緊張とれた学生とゲストの方々とお菓子を食べながら交流しました。ボランティアや就活、FUKUSHI MAKERS SUMMITの次回の企画などそれぞれの参加者が次のステップに進めるような話をたくさんしました。

 2回目となった関西でのFUKUSHI MAKERS SUMMITの参加者の感想の一部を紹介します!

イベントについては、「吐き出すのも吸収するのも楽しかったです」、「学生が福祉分野について知る機会繋がる機会になったと思う」、「いろんな人の福祉に対する思いをきけていろんな視点をもつことができました」という感想が出ました。

福祉の面白さや魅力について、「普段は中々他の分野の話を聞く機会がなく、ゲストの方がストレートに話してくださって、とても参考になった」、「今まで自分が携わったことのなかった高齢者や母子・家族支援をするという世界の話を聞けたので良かったです」、「福祉の大まかなジャンル・分野の違いあれど、それぞれ共通するところが多くあり、「その人の生活を支える」という点は一緒と感じた」と福祉について知識が増えたことや新たな視野が広がったという声を頂きました。

 僕は2回目のFUKUSHI MAKERS SUMMITへの参加となり、今回来てくれた人や残念ながら日程が合わず来れなかった人も含めて多くの学生が、「福祉」や「人の生活を支えること」について関心を持っていることがわかりました。

福祉の面白さをいつどこで感じるかは人それぞれです。まだまだ、他の学生の感じる面白さを知ることができ、自分の感じる面白さを人に伝えるきっかけづくりをこれからもしていきます!

 FACE to FUKUSHIでは、まだまだ学生が福祉に関われる場を用意しています!

・320日(月)「FUKUSHI meets!  2018年度向け福祉就職フェア  @OSAKA
・327日(月)「FUKUSHI meets!  2018年度向け福祉就職フェア @TOKYO

【お問い合わせ】
一般社団法人FACE to FUKUSHI
TEL:06-4799-0108     MAIL:fair@f2f.or.jp

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