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福祉人図鑑 2017.06.02更新

[福祉人図鑑013]働きながら人とのコミュニケーションを学べる仕事

竹田 良治さん
ーNPO法人まあぶる 主任


―福祉の仕事に関心を持ったきっかけは何ですか?

NPO法人まあぶるで働き始めて2017年で12年目になります。それ以前はフリーターで居酒屋や工事現場などさまざまな職場を転々としていました。
転機が訪れたのは、ある障がい者の方との出会いがきっかけです。「福祉の仕事に向いている」と背中を押され、身体に障がいがあっても独特の世界観を持つ人々にひかれるようになりました。そんななか、知人からまあぶるが新しい事業所を立ち上げると聞き、「働かせてほしい」と願い出たのが、今につながっています。

  
 
―現在、どのような仕事をしていますか?

NPO法人まあぶるは、知的障がいのある人の日中活動や共同生活、子どもたちの放課後ケアなどを行う施設を静岡市内3カ所で運営しています。
考えを伝えたり思うように手足を動かすことができない「重度」の障がいがある人も多くいますが、彼らと一緒になって作業をすることで、一人一人を理解し、可能性を最大限引き出せるよう努めています。


―どんな点にやりがいを感じますか?

一般的な社会生活をおくるのは困難でも、彼らの能力ややる気を引き出すことはできます。一人一人の障がいの程度や性格などに合わせて、その人らしい人生がおくれるようサポートする日々にやりがいを感じています。
ここに来るまで専門的な知識はありませんでしたが、彼らの仕事を生み出したり、イベントや防災訓練の企画を立てるなど、「やりたい」と手を挙げれば何でも任せてもらえる環境に感謝しています。


―仕事で不可欠な道具はありますか?

「クリアファイル」です。利用者の方々が育てた有機野菜や作品の販売、個別支援計画の策定、新人職員の研修など、日々さまざまな仕事があり、どれから手をつけていくか頭がいっぱいになってしまうこともあります。
でも、これがあれば優先順位をつけて頭を整理しながら一つ一つこなしていくことができます。スケジュールを確認したりメモをとる習慣も身につきました。

―働く上で大切にしていることはありますか?

自分を理解してもらうより前に、相手を理解することを優先するようにしています。「支援する側」と「される側」という二極で仕事を捉えて相手に変化を求めるのではなく、自分が変わることで相手も良い方向に向かえると信じています。1日の終わり、1週間の終わり、そして1年の最後に、自身の取り組み方が誠実だったかどうか振り返ることも大切です。周囲や自分に対して誠実さを保つことができたか、客観的に見直していつでも初心にかえれるよう意識しています。


―後輩たちへメッセージをお願いします。

「元気なあいさつ」、これが一番です。福祉の仕事は、地味ですぐに結果が出ることが少ないかもしれません。つらいことや思うようにいかないこともあると思います。そんなとき、すぐに辞めてしまうのではなく、「今が成長のとき」と前向きに捉えて続けること。目に見える成果がほしくなることもあるかもしれませんが、元気に根気よく続けた先に見えてくるものがあるはずです。

*NPO法人まあぶるで、一緒に働く人材を募集しています。(求人記事はこちら>>

 

[ライター]新海 美保

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